私のマッサージ冒険譚？ -最後は「手当て」

こんにちは、ポラサンテの小西です。今回は私のこれまでのマッサージ（施術）習得のプチ歴史についてお話させてください。

スウェーデン式

私が最初にマッサージに携わったのは、スポーツクラブのインストラクター時代でした。そこで教わったのが「スウェーデン式マッサージ」と呼ばれる方法です。

この方法はスポーツ選手のケアやトレーニングの一環として世界でも広く普及しており、それで会社もこの方法をマッサージとして取り入れたのだと思います。ちなみに、私の先生はスウェーデン人ではなく、ドイツ人でしたが。

その中でもベースとなる手法は「エフルラージュ」と呼ばれる、手全体を用いて上の方向（心臓の方向）に向かって圧をかけながら流していく手法（ストロークと呼ばれる）です。というか、実はこれしか教わらなかったのですが(笑)。

私は身体が小さいので、はじめは苦労しましたが、体全体を使って移動しながら圧をかける技術などを習得し、無事、マッサージ師として？デビューしました。

エフルラージュ：精油を身体に浸透させる

その後、私はアロマセラピーを学んだのですが、そこでも施術として学んだのはエフルラージュでした。

これには理由があり、エフルラージュにより血液の循環を促すと共に、その流れに合わせ精油を身体に浸透させる目的で行うこと、また、リラクゼーションのためには圧をあまり加えないというものでした。

なので、私はしばしば、アロマスクールの先生に「上手だけど、圧が強い」と指摘されてました。

まあ、前のスポーツクラブでやっていたので初心者の方より上手いのは当たり前、で、そこでは屈強な？男性相手にもやっていたので知らず知らずのうちに圧が強くなる、というわけだったのでした（苦笑。

やっぱ、強いヤツも、必要だよね！→整体院

で、資格を取ってセラピストとして始めたわけですが…

やはり筋肉のハリやコリを訴えるお客様は多いのです。それを解消するためにはやはり相応の強いマッサージは必要、しかし、スクールで学んだ通りリラクゼーションのためには圧を加えないマッサージも必要…ということで、当初は試行錯誤の日々が続きました。

また、他のセラピストがどんな施術を行っているかを知るために、いろんなサロンにも行きました。

総じてサロンではスクール講師が言うようにリラクゼーション重視で弱いマッサージがほとんどでした。しかし、私は正直、物足りなさを感じていたのです。そもそも、筋肉のハリやコシがある中でリラクゼーションマッサージを行っても、本当にリラクゼーションがでるのか？？？と。

また、私はスポーツクラブの時に、しばしばお客様から言われた言葉を思い出しました
「強く、もみほぐして欲しい」

そこで「やっぱ、強いヤツも、必要だよね！」と思い、改めて技術習得のために整体院でも働くことにしたのです。

実はスウェーデン式はエフルラージュ以外にも、揉みほぐしに近いペトリサージュと呼ばれる方法や指圧に近いフリクションと呼ばれる方法などがあります。つまり、エフルラージュはスウェーデン式の（メインではあるが）一つの手法にすぎません。

しかし揉みほぐしや指圧であれば、整体院で学ぶ方が手っ取り早い、それに私、そもそも、日本人だし(笑)ということで、整体院に勤め、これらの技術を学んだのでした。

ハイブリッド？そして「手当て」

現在、私は、筋肉のハリやコリを訴える方に対しては、原則、以下の方法で施術を行っています（もちろん、詳細はお客さまの状態によって異なりますが）。

• 施術の冒頭では、ある程度強い圧をかけエフルラージュ、および整体で培った技術で筋肉のハリやコリを除去する施術を行います。これにより、お客様は初めての段階で身体の緊張を解きほぐし、心地よい安堵感を得ることができます。
• 施術が進むにつれ、私は精油の力を最大限に引き出すために、圧を加えないエフルラージュに切り替えます。この段階では、優しくリズミカルな動きで精油を丁寧に馴染ませ、クライアントの身体に浸透させます。同時に、穏やかなタッチでリラクゼーションを促します。

これが私のアロマ＆整体の「ハイブリッド」施術です。
とまあ、ハイブリッドとは言っても、実はスウェーデン式マッサージの全ての手法を整体的手法で取り入れているだけですけど(笑)。

しかし、この方法により、筋肉のハリやコリを和らげ、また以前よりお客様に対し、リラクゼーションをもたらすことができているのではないかと思っています。

加えて「自分の手の感受性を高めること」。

これは私のお気に入りである「アロマテラピーー<芳香療法>の理論と実際」という書籍に書いてあるのですが、

施術者は自分の手によって、お客様の状態を把握し、自分の手を通して、思いやりと心配り、そしてエネルギーを注ぎ込まなければならない、だからこそ、施術においては施術者の心を整えることが大切なのだ

私は残念ながら、手から波動や光のエネルギーを発することはできませんが(笑)、お母さんが子供が痛がっている箇所に手を当てて癒している（私も、子供の頃、母からよくさすってもらいました）のと同じ気持ちで、お客様への施術に向き合っていきたいと思いますし、お客様に受けてよかったと思っていただけるように、これからも頑張りたいと思っています。

では、また次回、よろしくお願い申し上げます。