2感で味わう
こんにちは、ポラサンテの小西です。歳がばれてしまいますが、私は子供のころからグリコアーモンドキャラメルが好きでした。
そして初めて大阪に来た時、道頓堀のグリコの看板を見て感動した記憶があります。
アーモンドキャラメルと言えば「一粒で二度おいしい」。私は単なる宣伝のフレーズだと思っていたのですが夫曰く
「違う!舐めるとキャラメルの味、噛むとアーモンドの香ばしさで、マジ、2度味わえるんや!昔は箱にもそんな能書きが書いてあったんや!」
と、なぜか怒られました。😮
それはともかく、なぜ、私がアーモンドキャラメルの話をしたかというと、精油もそうだと思ったからです。
私は精油をボディトリートメントで使いますが、これは精油の有効成分を肌から体内に浸透させるため(経皮吸収)だけでなく、「匂い、香り」として鼻から体内に浸透させる(経鼻吸収)ことができます。つまり、嗅覚と触覚の2感で「味わう」ことができるのです。
これが「精油をボディトリートメントでなぜ使うのか?」の、もう一つの理由です。
そして私は、初回の方には、
- まずは主訴に応じた精油を私が候補として選定する
- お客様に匂いを嗅いでいただき、その中からお好きな香りの精油を選んでいただく
- それらの精油をトリートメントで使う
という手順でやっていますが、これも「香り」がトリートメント、そしてリラクゼーションにとってとても重要だと考えているからです。
「嗅覚」を大切にする
私が、香りや匂いに関して深く学ばせてもらったのは神経科学をご専門とする塩田清二先生の書かれた「〈香り〉はなぜ脳に効くのか」という本を読んだことでした。
内容は嗅覚のメカニズムや、香りが人体に及ぼす作用、また、副題が「アロマテラピーと先端医療」でもあるため、各疾患に対する精油による芳香の効果、さらには精油の選び方等々多岐にわたりますが、アロマや精油に興味を持つ方はぜひご一読をおすすめします。
この中でも私が印象に残ったのは「においはダイレクトに脳に働きかける」という章。
その中で、嗅覚は、他の感覚(器官)に比べ、脳への神経伝達プロセスが短いから「ダイレクト」であり、嗅覚は人間だけでなく動物の生死をも左右する感覚器官だったのではないか、というお話を述べておられます。
ここで思い出すのは母のことです。当時は食品に消費期限や賞味期限などの表示がほとんどありませんでしたから、私の母は食べ物が腐っている/痛んでいるかを、匂いで判断していました。別に私の母に限らず、私と同じ世代のお母さん方は、みなそうだったと思います。
で、私もまた、夫が冷蔵庫から取り出した食べ物について「これ、もうアカンと思う?」と聞かれた時には必ず匂いを嗅いで判断しています。
夫からは「アンタの鼻、当てになるの?」と疑われていますが、これまで食中毒になっていないし、仕事でも、ある程度の精油は嗅ぎ分けられるので、まあ、大丈夫かなと思っています(笑)。
しばしば「五感を研ぎ澄ませば、直観力があがる!」などと言われます。確かにそうすれば直観力が上がる⇒ヒラメキが上がる⇒金運も上がる…かもしれませんが、私は器用ではないため五感全てを鍛えることができません。
でも、精油を取り扱うものの一人として、嗅覚は大切にしたいと思っています。
それに「鼻が利く」と、怪しげな話なども嗅ぎ分けられるかもしれませんし。😏
あっ、どうでもいいことですが、私は悪いことはしていませんので「臭いものに蓋」はしておりません(笑)。
では、また次回も、よろしくお願い申し上げます。
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