私のアロマ観ー安心・安全なトリートメント

2024年2月20日火曜日

アロマセラピー

毒と薬

 

産科病院?無理無理😰

こんにちは、ポラサンテの小西です。前回、私は「精油の安全性ガイド」という本で勉強したことを書きましたが、それは、ある産科病院で働くことになったことがきっかけでした

資格を取り、サロンでアロマケアの仕事をして、確か4年目くらいだったと思います。先輩のセラピストからのご紹介だったのですが、はじめはもちろん、お断りしました。私は医療系の資格は持っていないし、メディカルアロマ(注: 医療として行うアロマ)の資格も経験もありませんから。

先輩は「だいじょーぶ! メディカルアロマじゃなく、産前産後の女性の方へのリラクゼーションアロマだから」とおっしゃいました。「時給もいいわよ♪」

「時給」に鋭く反応したことは言うまでもありません(笑)。ただ、慎重な私は、まだ腰が引けていました。なので「とりあえず話を聞く」ということになったのですが…

そこでとんとん拍子に話が進み、翌月からケアをすることが決まったのでした(笑)。ちなみに、紹介してくれた先輩は「私は忙しいのでやれないけど、頑張ってね♪」でした😲。

安全なトリートメントを心がける

そこからです、私の気合いを入れた?勉強がはじまったのは。

もちろん、病院からは「あくまでリラクゼーション。部分マッサージがメインだし、万一、事故があってもそれは病院の問題だから」と言われていましたが、やはりその言葉に甘えるわけにはいきません。そこで

  • 産前産後の方に禁忌となる精油を調べ、使わないようにする
  • 病室でのケアのため、香りの強いものは避ける
  • 精油濃度は2%にとどめる
  • 事前にヒアリングを行い、アレルギーの懸念などを確認し、必要ならパッチテストを実施し使える精油かどうかを見極める
  • 施術部位、施術時の姿勢やマッサージの強さに気をつける

に留意し、トリートメントを行ったのでした。

※禁忌:人体に悪影響を及ぼす危険がある薬剤や治療などを避けること。ここでは妊婦の方に悪影響を及ぼす可能性のある精油を用いないこと

※パッチテスト:一般には、皮膚科等でかぶれなどの遅延型アレルギーを調べる方法。アロマにおいては精油でアレルギー等が発生しないか確認するため、希釈した精油を肌の一部に塗布し、経過観察をする。

結果は…事故はなく、安全にトリートメント行うことができました。
そして、肝心の効果については(自分で言うのもおこがましいですが)むくみやコリなどの改善はお客様にも好評で、出産退院後、私のサロンへ通ってくれたお客様もいらっしゃいました。

また、はじめは「アロマ?なにそれ…本当に大丈夫?」と怪訝そうだった看護師の皆さんも(気持ちわかります(笑))、妊婦様のむくみやこりの改善を見るにつけ、アロマの効能について理解してくれるようになりました。中には「私もアロマ、勉強しようかな…」と言ってくださった看護師さんもいらっしゃいました。

薬と毒は紙一重?

というわけで、産科病院での仕事は私にとって、とてもえがたい経験であり、また、精油のパワー=これが前回申し上げた「ボディトリートメントで、なぜ精油を使うのか?」の一つの理由です=を感じることができた仕事だったのですが、同時に、いろいろと奥の深さも感じさせてくれる勉強の機会でもありました。

ひとつは「人の状態に合わせた精油を使うこと」。「妊娠」はわかりやすい例ですが、そうでなくても通常は使用しても問題ない精油も、同じ人にもかかわらず「ある状態に陥った時には、それは禁忌となる」ことを学びました(これが私がヒアリングを大切にする理由です)

もうひとつは「誰にでも、どんな時でも完璧に効く精油などない」ということ。
私の場合は精油はせいぜい皮膚や鼻からの摂取なのでリスクは高くありませんが、経口となるとリスクが高く、注意すべき精油はたくさんあります(私は経口はおすすめしていませんが、メディカルアロマでは実施しています)。

なので、精油もお薬と同じく「用法、用量を守って 」(この「用法」とはアロマの場合、摂取の方法などを指す)が大切だ、と改めて思ったわけでした。まあ、食べ物でもなんでも、全てにおいて言えることかもしれません。

では、また次回、よろしくお願い申し上げます。

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兵庫県西宮市の個人サロン「ポラサンテ」の小西美和子です。 ボディケア・フェイシャルケアを提供しています。 ボディケアでは精油を使ったトリートメントをご提供しています。

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